弊社プロジェクトで採用しているライティング手法と内製LookDev環境について解説します。
エディタでのライト設定や、レンダーターゲットに描き込む値を物理単位にしており、ゲーム中のライティング結果の正しさを現実の計測結果と比較することが可能となっています。
この特性を利用して、ライティングに使用するHDRIをゲームと現実(写真)で同一単位として比較することが出来ます。
また、カラーグレーディング環境としてDaVinci Resolveを採用しており、Resolve Liveを使用することでリアルタイムにカラーグレーディングを行うことが可能となっています。
LUT空間にはHLGを採用しているので、高輝度領域のカラーグレーディングも可能となっています。
多田 航
株式会社バンダイナムコスタジオ
2005年ナムコ(現バンダイナムコスタジオ)入社。
主に関わったタイトルは『ACE COMBAT6』『ACE COMBAT ASSAULT HORIZON』『テイルズ オブ カードエボルブ』『アイドルマスター ミリオンライブ！』『ポッ拳』など。
現在のプロジェクトではグラフィックス、ツール、システム、アセットプログラミングを担当。
近年のゲーム開発は、プラットフォームに関わらず大規模化が進み、手動でのテストだけでは、品質の維持に必要な人材やデバッグ期間の確保が困難になりつつあります。本講演では、その解決策の一つである自動テストを取り上げます。「龍が如く7 光と闇の行方」の開発に導入した最新の自動テストシステムを紹介し、どのように自動テストをプロジェクト内に浸透させ、品質向上やデバッグ期間の短縮につなげたのかを具体的に説明します。また、自動テスト普及の過程で結成したテスト自動化チーム（仮）の役割と、QAエンジニアリング技術を持った若手育成にもつながる取り組みについてお話しいたします。
阪上 直樹
株式会社セガゲームス第1事業部
ゲームプログラマとして「龍が如く」シリーズ等の開発を行う中で自動化に目覚め、現在は「龍が如くスタジオ」専属のQAエンジニアとして、開発環境やQAの自動化・効率化に従事。
過去の講演
KYUSHU CEDEC 2015 「龍が如く」の高速デバッグ術 ～そびえ立つバグの山を踏破するための弾丸ワークフロー～
CEDEC 2017 無料で始める！「龍が如く」を面白くするための高速デバッグログ分析と自動化
CEDEC 2018 次世代QAとAI 〜ゲーム開発におけるAI活用に正しく向き合うために〜
対戦格闘ゲーム「SAMURAI SPIRITS」(海外名：SAMURAI SHODOWN)は、コンソール向けのローンチから半年後にグーグル社のStadiaでローンチした。この移植版の開発にあたっては、（１）Stadiaが新しいプラットフォームで、SAMURAI SPIRITSがローンチタイトルであること（２）単一のゲームが多様なデバイスでゲームプレイを実現しなければならないこと、の2点において、従来の開発と大きく異なる工夫が必要とされた。本発表では、SAMURAI SPIRITSのアーキテクチャをかんたんに紹介したあとで、アンリアルエンジン４という近代的なゲームエンジンを用いて開発されたゲームを、プラットフォーム自体の開発と同じ時期に行うことで得た経験を、類似の構造のゲームを新プラットフォームに移植を行う上で必要とされる覚悟に敷衍して紹介する。また、ストリーミングを主体とするプラットフォームとして、テレビ画面とPC、モバイルといった異なるデバイスで同じゲームを動かす上で、仕様設計の段階から注意すべき点を、本移植で起きた事例から説明する。
泊 久信
株式会社SNKゲーム事業本部R&D
PCパーツ販売、ハードウェア記述言語を用いたプロセッサ開発、ハードウェアトランザクショナルメモリの研究、産業史の研究、大学での特任研究員を経て、2016年SNK入社。モバイルアプリのインフラとコンシューマーゲーム開発に従事。
主な著書に「マザーボード写真集: A.D.2013編」がある。
河合 亨昌
株式会社SNKゲーム開発本部 スタジオ
2014年にSNKプレイモア（現SNK）に新卒入社し現在6年目のプログラマー
SAMURAI SPIRITSではモーション、物理を担当
KOF XIV ではエフェクトを担当
「新サクラ大戦」のキャラクター表現では、トゥーン的諧調表現とPBRのリアル質感表現の双方を混在させて使用することで、アニメ・漫画的なデフォルメ感とリアリティのある存在感を両立させることを目標としていました。
今回はその制作手法とプロセスを紹介し、更にそこから判明した課題点を共有したいと思います。
柳瀬 遼平
株式会社セガゲームス
2005年 株式会社セガ（現・株式会社セガゲームス）に入社。
Sonic The Hedgehogシリーズの背景、エネミーキャラクターなどを経験し、その後MIRACLE GIRLS FESTIVALでアートディレクターを担当。
最新作の「新サクラ大戦」ではキャラクターリーダーとして取りまとめを行った。
ボードゲームやカードゲームなど、電源を使わずに遊べる「アナログゲーム」。
昨今注目が高まっており、日本最大級のアナログゲームイベントであるゲームマーケットは、2日間で29000人が参加するほどの勢いがあります。
バンダイナムコスタジオとバンダイナムコ研究所は、親子で遊べるアナログゲーム「イロトカタチ」を共同開発し、昨年秋のゲームマーケットでテスト販売を行いました。
今春にクラウドファンディングも実施、目標金額を達成し、製品化への道を探っています。
業務外からスタートした「イロトカタチ」制作を通じて、デジタルゲームとアナログゲームには、作り手にとっても遊ぶ人にとっても、それぞれ違った良さがあることを感じてきました。
このセッションでは、制作時の試行錯誤を通して学んだことや、デジタルゲームとの違い、アナログゲームを作るメリットなどをざっくばらんにお話しします。
澁谷 美幸
株式会社バンダイナムコスタジオ
3歳児育成中。2003年ナムコ入社。現在はバンダイナムコスタジオ所属。
「ことばのパズル もじぴったん」シリーズでディレクター、プロデューサーなどを担当。ここ数年はパックマンチームに所属、「ナムコミュージアム」のディレクション業務などを行う。
色カードを使って色・形・動きでお題を表し、お互いに当てあうアナログゲーム「イロトカタチ」のゲームデザイナー。
- AssetDatabase V2とは（講演 山村達彦）
Unity 2019.3からAssetDatabase V2へ移行しますか？と聞かれるようになりました。この機能が一体何なのか、現状どういった効果があるのかをお話します。
- ゲームの調整を楽にするEnterPlayModeSettings（講演 山村達彦）
ゲームの規模が大きくなってくると悩ましいのが、エディターでゲームを再生するまでの時間。これを劇的に短縮する新機能を紹介します。快適な開発環境を手に入れてください。
- Houdini Engine for Unityを使ってみよう 補習（講演 大下岳志）
先日講演しましたUnity道場「Houdini Engine for Unityを使ってみよう」の追加情報です。今回はインスタンスの回転制御についてお話をします。
- Unity Profilerアップデート（講演 黒河優介）
Roadmap2020でも発表のあったUnity Profilerを、情報を少し補足してお届けします。Unity2019で出来るようになったこと、2020以降にできるようになっていくことをお話します。
- Unity as a Library の紹介（講演 安原 祐二）
Unity 2019.3 で導入されたUnity as a Library。地味なようで、なかなかすごい可能性を秘めたこの機能を紹介します。
山村 達彦
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社エバンジェリスト
iOS/Androidアプリ開発に従事しつつ、Unityの情報発信を積極的に行っていた。その後ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社に就職、フィールドエンジニアとしてUnityユーザーのサポートを行っている。
大下 岳志
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社エバンジェリスト
関西の開発会社でアーティスト、テクニカルアーティストとして長らくゲーム開発に従事。現在はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのエバンジェリストとして、グラフィックスやアーティストのワークフローなどについての情報発信を行っている。
黒河 優介
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社DRM/E
大手ゲームメーカー、モバイルゲームメーカーを経て、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社に入る。現在は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社にてエンタープライズサポートのエンジニアとして、大型タイトルのサポートに携わっている。
安原 祐二
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社フィールドエンジニア
コンソールプラットフォームでのゲーム開発経験を生かし、Unityの魅力を伝えるべく努力する日々
UE4でUIを作成する際に利用するUMG(Unreal Motion Graphics )について、どのように利用するべきか、どのような問題に直面するかなど、様々な疑問を抱えながら開発していることがあるかもしれません。本講演では、これらの疑問への解決策を考察した上で、UMGを効果的に生かすためのベターな手法や最適化方法について紹介します。
鍬農 健二郎
Epic Games Japan
2017年にEpic Games Japanへ入社。サポートエンジニアとしてUDNやAnswerHub上でのサポートに従事。
MMORPGなど大規模ネットワークの第一人者中嶋謙互、世界初のゲームAI専門会社の所長を務める森川幸人、ゲームAIやグラフィックス技術など専門分野のテクニカルジャーナリストの西川善司の3名でこれからのゲームに求められる新技術について語る座談会形式の動画です。
トークテーマ
・ゲーム理論 囚人のジレンマって？
・格闘ゲームでAIが接待プレイ！AIが人間の強さに合わせてほどよく負けてくれる？
・ひとりで作れるMMO
・クラウドゲーミングの可能性
・フォグゲーミングについて
・ブロックチェーンゲームについて
中嶋 謙互
monoAI technology株式会社取締役CTO
小学生の時からゲームプログラミングを始め、大学入学後ゲーム制作を開始。 96年、世界初のJavaアプレットを用いたMMORPGを制作し、98年にはその続編LifestormシリーズをWindowsで発売、ヒット。 2001年にはオンラインゲーム用ミドルウェアVCEを開発し、独自に開発した『gumonji』を含めて約50社で利用され、日本のオンラインゲームの黎明期を創出。その後、国民的人気シリーズのMMORPGをはじめ、様々なネットワークゲームの開発に従事。 また、シンラ・テクノロジー社ではクラウドゲーミングプラットフォームの開発にアーキテクトとして参加。 著書に「オンラインゲームを支える技術 －壮大なプレイ空間の舞台裏」（技術評論社）、CEDECなど講演実績多数。
森川 幸人
モリカトロン株式会社AI研究所 所長
株式会社ムームー代表取締役
グラフィック・クリエイター／ AI研究者
CG制作、ゲームソフト、スマホアプリ開発、ゲームAI開発などを行う。
2004年「くまうた」で文化庁メディア芸術祭 審査員推薦賞、2011年「ヌカカの結婚」で第一回ダ・ヴィンチ電子書籍大賞大賞受賞。
代表作は、
「アインシュタイン」「ウゴウゴ・ルーガ」（テレビ番組CG）
「ジャンピング・フラッシュ」「アストロノーカ」「くまうた」（ゲームソフト）
「マッチ箱の脳」「テロメアの帽子」「ヌカカの結婚」「絵でわかる人工知能」（書籍）
「ヌカカの結婚」「アニマル・レスキュー」「ねこがきた」など （iPhone,androidアプリ）
西川 善司
トライゼット代表
monoAI technology顧問
テクニカルジャーナリスト。大画面マニアで映画マニア、ゲームマニア。「ストリートファイターV」はSuperDiamondランクの腕前。高校時代から商業ゲームの移植開発受託を行う。日立製作所ソフトウェア事業部でプログラマを勤め、のちに独立して現在に至る。1990年代は、自ら開発した音楽制作システムにて楽曲制作に従事。レトロパソコンファンの間では「Z-MUSICの人」としての認知度の方が高い。2000年代からはゲーム開発技術、映像技術、半導体プロセッサ技術に関する取材活動に注力。東京工芸大学特別講師、工学院大学特任教授。マイクロソフトMVPをDirectXカテゴリ等で2005年より16年連続受賞。2020年3月よりmonoAI technologyの顧問に就任。
※セッション情報は予告なく変更になる可能性があります。
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